使いこなせるかどうか心配だった鉄のフライパン、使い始めて2年経ちました。
2年使ってみての感想は、『調理したらすぐに洗って乾かし、そして油をなじませる』この作業が慣れるまで結構、苦行でした。
しかしそれも体に覚えこませるところまで行くと大丈夫に。
(私の場合、苦行に感じなくなるまで一年くらいかかりました。)
購入するとき、鉄のフライパンを使うこと自体にプレッシャーを感じなくてもいいように安くて軽いフライパンを選んだのですが、
もう一つは鉄のフライパンのメンテナンスをするときにきちんとできるのか、やったことがないのでその練習台になるくらいの物がいいなと思って選びました。
そして今回、そのフライパンのメンテをやってみることにしました。
*フライパン購入検討してた頃にメンテの時は、ここを参考にしようと思ってたサイトhttp://aggienet.com/?p=10を今回、参考にさせてもらっています。
始める準備として上記の写真がコゲ付きを落とすための道具です。
左上からガスバーナー、カセットガス、サンドペーパー、ヘラ、サンドペーパー予備、
左下ガスコンロ、そして焦げ付いたフライパン。
あと、写真にないですがクレンザーとスチールタワシが必要です。
これが2年使用したフライパンになります。
ちゃんと手入れをしていればコゲ付きも防げると思いますが、毎日使用してるので洗っていてもだんだんコゲつきができてきました。
これは、今回の作業のために購入したバーナー パワートーチです。
簡単に取り付けできて、安全に使用できるのと炎のパワーがあり、かつ調整も効くので『新富士バーナー パワートーチ RZ-730S』 を選びました。
調理中の調味料などがこぼれて焦げたりして、固まってしまった状態。
自分で思っていた以上にフライパンの裏側は、コゲついていました。
コゲ付きをガスバーナーで炭化していきます。
炭化したやつをヘラでこすり落とします。
バーナーを当てながらどんどんこすり落とします。
この作業、鍛冶屋になったみたいで結構楽しいです。
コゲ付きの奥から赤サビが見えてきました。でもさらにその奥には、綺麗な鉄の面も見えます。
アルプスの少女ハイジの『おんじ』がハイジの焦がした鍋をヘラでこすってたなぁ〜と思いながら作業してました。
あの時も結構なコゲつきだった。。いい勝負な感じです。
内側もガスバーナーで当てていきます。
そしてヘラでこする。
だいぶこすり落とした後は、サンドペーパーでさらにこすり落としていきます。
うちには120番の少し目の細かいものしかなかったので120でやりましたが、80番くらいの目の粗いほうが作業効率は良かったと思います。
内側のサンドペーパーかけが結構な苦行です。なかなか下地が見えてきません。
心が折れそうです!
途中、夫に交代してもらい、やってもらってる間にこの後の作業に必要なクレンザーとスチールタワシを買いに行くことにしました。
買い物から戻ってきたらだいぶ綺麗に!夫も苦行だったそうです。
(分担すると苦行も減らせます)
使用したクレンザーとスチールタワシ
サンドペーパー作業の後、水とクレンザーを利用してスチールタワシでさらに磨きをかけていきます。
水が濁らなくなるまで磨いてよくすすぎます。
(作業中の写真を撮り忘れました)
あとスチールウールは、これ自体に石鹸が付いていて、普段のコゲ付きに使うと便利だと思いました。
スチールタワシかけの後は、いよいよ火にかけてフライパンを焼き込み、酸化皮膜を作ります。
(この酸化皮膜を作ることでフライパンの表面に小さな穴が開いてそこに油が馴染んでコゲ付きにくくなリます。)
焼き込みには、カセットコンロを使用しました。
(キッチンの設置のガスコンロだと安全装置が働いてしまうため)
最初は、このように茶色に変色してきました。なかなか玉虫色にならなくて
ちょっと不安に。。
しばらくすると玉虫色になってきました!
綺麗です。今までの苦行が報われた気持ちになりました!
焼きが終わったら油を垂らし
キッチンペーパーで薄く塗っていきます。
裏側は、ごく少量で靴みがき程度に油を塗りました。
うまくいったかどうか、油を引いてコゲ付き解消のテストを溶き卵でやってみました。
スルッと返せて解消されてます。
『できた!』と声を上げるくらいの達成感。
今回の作業をやってみて、手のかかる道具は、使い方、メンテを体で習得した感がかなりあるので達成感を得ることができるなと感じました。
あんなに苦行と思ってたこともやり終えたら次はもっとうまくコゲ落としをしたくなり、
鉄のフライパンの理解も深まった気がしてもう一つサイズ違いのフライパンを検討しようと思っています。
アイテムを使い始めた日 2015年 1月