オットが木工を始めるというので、私もチャレンジしてみることにしました。
スプーン1本作るのに、おおよそ4時間…。
大変でしたが、それと同じくらい面白く、ハマりそうです。
まずは書店で参考になりそうな本をちらっと流し読み。(その時点では本格的な趣味になるかどうかは不明だったので、購入には至らず。)
ひとまず彫刻刀と木材、紙やすり、のこぎりがあれば、作れそうな予感を胸にホームセンターへ。
木材もホームセンターで買うことにしました。
・比較的安価(初心者なので)
・扱いやすい小さいサイズ
上記を条件に探したところ、はがきサイズの「朴の木(ホオノキ)」が数百円で売っていたので、購入。
オットが、木工の本で名前を見たというので、それも決め手になりました。
ちょっと種類が少なく感じたので、いろいろな樹種が見たい場合は東急ハンズなどに行った方がいいかもなと思いました。
早速作ってみます。着手するころには本の内容はほぼ覚えていなかったので、我流です。
まずはスプーンの形を木に書きます。手持ちの柳宗理のスプーンがちょうどいい感じの大きさだったので、型にしました。
鉛筆の線が何本にもなってしまったので、ペンでラインを整えます。内側のラインもペンで書きました。
初心者なのに無謀ですが、ふちが細いスプーンが欲しかったのでなるべく細く…。
クランプでテーブルと木材を固定して、スプーンの内側を彫刻刀で削ります。
図工の時間を思い出し、先にラインを切り出し刀でなぞってから、内側を丸刀で削りました。
木材をくるくると回しながら少しずつ削っていきます。
先にスプーンの形に切らなかったのは扱いづらくなってしまうためです。
作業に取り掛かる前に少しだけ見たYouTubeでそんな風に作業していたのを見かけ、真似しました。
「朴の木」はウィキペディアでは「堅い」と書いてありましたが、彫刻刀でもサクサク削れ、個人的には柔らかいと感じました。
先にスプーンの形にしてしまうと、勢い余ってふちを削ってしまったり、柄の部分が折れてしまったりしたのではないかと思います。
内側から削る作戦が功を奏しました。
削りすぎて、穴が開いてしまわないように、厚みを確認しながら掘り進めます。
掘り始めてから30分…。
あまり深くしすぎても使いにくいかもしれないと思い、一旦ここでストップ。
いよいよ外側に取り掛かります。
慣れない糸のこで、スプーンの形にカットしました。
普通ののこぎりでは小回りが利かないので糸のこで。しかし糸のこの操作も難しかった…!
クランプ必須です。固定しながらでないと、うまく切断できません。
カットし始めたころは、線に沿って…と思っていましたが、途中であきらめて大まかに切ることにしました。
ここまで切断するに30分くらいかかりました。
さらにカットできる余分なところをカットして、あとはまた彫刻刀で削ります。
ようやくスプーンらしくなってきました。
横の部分を削るのが難しかったのですが、柄の先をクランプで挟んでぐらつかないようにして削るのがやりやすかったです。
丸刀から平刀に持ち替えて、どんどん削ります。
ナイフがあればもう少し削りやすかったと思います。
黙々と削り続けること1時間。ようやくここまできました。
実際ここまで削ってみて、もっと細いほうが持ちやすいなぁと気付く。
もうラインを無視して、持ちやすくなるまで削ります。
削り終わりの写真を撮り忘れました…。やすり掛けまで終わっています。
作業開始から3時間半が経過。
丸みを帯びたところをやすり掛けするのが難しかったです。
やすりを丸めて、無理矢理にやすりましたが、次回はもうちょっとよい方法を考えねば…。
やすり掛けが終われば、オイルで拭き取ります。
オリーブオイルをキッチンペーパーに含ませて、しっかりとコーティング。
2~3回繰り返しました。
そこそこよさそうに見えます!が、これは裏面だけ。
やはり内側をきれいに削るのは難しい!彫刻刀が深く刺さってしまった部分があり、ガタガタしてしまいました。
頭の部分の形が全然違う…。
本では、蒸して曲げるという工程もあった気がしますが、まぁ初回なのでこんなもんでしょう。
こうして並べてみるとなんだか不思議な感じ。
内側がやはり難しかったです。
こうして見ると、縁の厚さもガタガタだなぁ…。
裏側は自然なライン!(に見えると思う)
金属製のスプーンと比較すると、とても軽くて驚きます。
手触りがよくて、ずっと触っていたくなります。
このスプーンで、ヨーグルトを食べてみました。
ちょっと深くしすぎたようで、先端にヨーグルトがたまってしまう事態に。
そして、ちょっと大きい…。
まだまだ改善の余地がありそうです。
しかしながら木のスプーンは、手にしっくりと馴染む感じがとてもよく、気に入りました。
もっと練習して、これぞという1本を作り上げます!