hyfactoryさんの壁材についてのレポートです。
リノベーションの際には、壁はクロスを剥がしてもらっただけ。あとは自分たちで、漆喰やベニヤ板を使って仕上げています。LDKの壁は手が届かず、上と下で色が違っているところも。それも味に見えるその秘密は…。
表面に凹凸があるLDKの壁。
元々はクロス張りでした。
業者には、クロスを剥がすところまで依頼。壁の表面を整える下地処理も無しで、引き渡しを受けたhyfactoryさん。
「自分たちで好きなように仕上げたい」と思ったことがその理由です。
新しく造作した壁も、ボードの継ぎ目やビスの跡のパテ埋めなどせず、プラスターボードのままで。
「一部は漆喰、一部はベニヤ板を張っています」とhyfactoryさん。
リビングの壁はビフォー・アフターがわかりやすい場所。
上部の黄色の部分はプラスターボード、その下の薄いピンク色の部分は漆喰を塗ったところです。
「上のところは届かなくって…。まぁいいかと思ってそのままです(笑)」
LDKを見回すと、一部色が違うところが。
hyfactoryさん曰く、一度全て白い漆喰で塗ったそうですが、ご主人が眩しく感じたため薄いピンク色で塗り直したそうです。使用した漆喰は、カラーワークスのHIP漆喰・灰桜。
色の境目部分。左側の桜色の方が優しい印象です。
玄関横はご主人がベニヤ板を購入し、自分でカットして仕上げた目透し張り。
スイッチ周りも自分で仕上げたそうです。ただ右側のスイッチの両脇は、下地が見えています。
「塗り方もわりと適当ですし、隙間も空いてたりするんですけどね…(笑)」とhyfactoryさん。
hyfactoryさんの住まいは、鉄骨の小屋組がむき出しの天井に、DIYで塗装した床。多少壁をラフに仕上げても、それが味になる空間になっています。
日本では、壁の施工も業者に依頼するのが一般的。でも模様替え感覚で、気軽にDIYで壁を塗り替える文化を持つ国も少なくありません。hyfactoryさんも細かいことは気にせず、自分たちで、好きな時に好きな色に壁を仕上げています。その凹凸もムラもある、おおらかな壁は、空間に味とくつろげる空気感も醸し出しています。