この建具は、格子部分に取り外し可能な枠付きの障子紙を取り付けて、夏場はそれを取り外す、という使用方法も可能だが、トイレ及び洗面所に使用する2枚は、使用場所を考慮して裏側にワーロン紙を固定することにした。それでも光は通すので、細い格子の隙間から、昼は陽の光を、夜は照明の光を映してなかなか情がある。
また、このような引き戸の古建具には通常鍵は付いていないので、トイレだけでも簡易な鍵を付けておこうかということで、この建具の雰囲気を壊さないような鍵を取り付けていただいた。緊急時には外(土間側)からコインなどで開錠できるようになっている。
建具設置後の写真。
嵩上げしていることを知って見ると嵩上げ部分に目がいくが、
普通に使用している分には、嵩上げしていることに何ら違和感はない。
裏側(トイレ側)にはワーロン紙を貼り、目線は遮るが、光は通す。
外(土間側)から見た鍵部分のアップ。
内側(トイレ内)から見た施錠した状態の鍵部分。