玄関を入り、向かって左側がLDKになる。
睡眠時間以外では、おそらく一番長い時間を過ごすことになるリビング・ダイニング。
家の中でどこよりも快適な空間にしたと思い、拘ったのは次の点だ。
■肌触りの良い天然素材を使いたい
→フローリングは桧の無垢板
→壁は珪藻土
→天井は和紙クロスを使用
■開放感のある空間にしたい
→天井高を通常より30cmほど高くした
→土間に面した建具に、京町家で使われていた格子戸を再利用
→吹き抜け
実はこのリビング、床板や壁材などは施工会社である京山々のモデルハウスのリビングとほとんど同じ仕様になっている。
モデルハウスがあまりにも快適だったので、「じゃあ同じでええやん」ということで、ほとんど迷わずに済んだ。
天然素材をふんだんに使用したお陰で、施工後4年以上経った今でも、家を訪れたお客様からは「木の香りがするね」と言われる。実のところ、家主はもう鼻が慣れきっているせいかその木の香りを実感することはほとんどないのだが(旅行等でしばらく家を空けて帰ってきた直後は感じたりもする)。
そしてこの素材を選んだことによる弊害もままることで…。それはまた後日。
格子戸から土間の様子が透けて見えて、程よく空間を区切られながらも一体感も感じられる。
こうして格子戸を収納し、土間とLDKを一続きにすることもできる。
この建具、昔のものにしては珍しく高さが2mほどあるので、開け放つとかなりの開放感。
夏は通り土間を風が通り抜けて気持ちがいい。おかげでクーラーいらずだ。
吹き抜けを見上げたところ。
天井を張らず、梁等の構造体を剥き出しにしたことで素材感や温かみが出せたのではないかと思っている。
天然素材にこだわった居心地の良いリビング。とても気に入っている。
ちなみに奥がキッチンになるが、この段階ではまだ収納家具も家電も何も入っておらず、とてもスッキリ。
この状態が保てれば良かったのだが…。