2005年に行ったリノベーションで、床を無垢のフローリング(チーク・無塗装)にしました。
知り合いの建築士の方の自宅が無垢の床材を使用していて、部屋の雰囲気が素敵だったことと、家の中で一番肌に触れるものなので、自然素材がいいと思い、無垢を選択しました。
樹種に関しては、パイン材や杉材などの柔らかい針葉樹ではなく、硬い広葉樹からセレクトすることだけしか決めていませんでしたので、サンプルを取り寄せることからスタート。チークはもちろん、タモ、アッシュ、ナラ材、無塗装のもの、塗装されているもの、巾の広いもの、狭いものなど…、合計30~40サンプルくらいは見たと思います。
最終的に無塗装のチークにしましたが、決め手は「色の幅」と「色味」。
まず「色の幅」ですが、天然の素材には色幅があり、同じ素材でも色にバラつきがあります。せっかく無垢にするなら、色の幅があった方が無垢らしくて良いと考えていました。
次に「色味」。チークは茶系です。カリンやケンパスも色の幅があり、候補ではあったのですが、ちょっと赤みが強い感じ。個人的には茶系が好きだったので、チークに決定。(部屋の雰囲気をアジアンテイストにしたい方ならカリンやケンパスが良いかもしれません。)
また、長さについては乱尺(らんじゃく)、という種類の商品に行き着きました。フローリングの長さは180cmほどが通常ですが、自然の木から均一に180cmの材料を取るというのは難しいため、値が張ります。乱尺というのは180cmもあれば、120cmや60cmもあるよ、という商品で、長さが均一ではありません。(比較的安価です。)自然に近い雰囲気を求めていたので、長さだけを均一にする必要はなかったし、乱尺の方がより色にばらつきがでて、色幅のあるチークの良さが出たなぁと思います。(そのときは意識していませんでしたが…。)
ちなみに180cmの定尺(ていじゃく)、乱尺以外にも、ユニ、といいまして、180cmの長さに合わせるために、数本のフローリングを工場でつなぎあわせている商品もあります。
余談ですが、想像していたよりもチークの色が全体的に薄くて、フローリング工事が完了したときに「ん?ちょっとイメージと違う…」と思ってしまいました。もっと色の濃い素材だと思っていたので…。「無塗装」だから当然だったのですが、当時は知りませんでした。施工後、3〜4度ほど蜜蝋ワックスを塗って、今はイメージ通りの色合いになっています。
無垢フローリングはこの角度から見ると、合板との違いがでます。表情がマットです。約10年間で、4~5回蜜蝋ワックスを塗りました。(写真はリノベーション当初のもの)
このLDKもですが、廊下も無垢のチーク材を採用しています。写真のリノベーション当初は無塗装でした。あと数年したら再リフォームをする気がしますので、その際には表面を全体的に削ってしまおうかな~と目論んでおります。
出したかった色の幅がよく出ています。まるで別の木のような雰囲気。
アイテムを使い始めた日 2005年 12月
無垢 フローリング チーク 無塗装 床材 サンワカンパニーの床材 床材の施工
- ブランド:
- サンワカンパニー
- 品名:
- チーク乱尺 無塗装
- 寸法:
- 幅90mm
- 重量:
- 施工・購入:
- サンワカンパニー
- 関連サイト:
- http://www.sanwacompany.co.jp/shop/default.aspx