マンションのリビング入口に設けた床の間

「和」をテーマに、マンションをリノベーションしたTKSさん。
間取り変更によって出現した奥行き35cmの空間に、遊び心のある黄金の床の間を設けました。

元は収納スペースだったところ。

水回りの間取り変更はおこなったものの、この部分は残ることに。

「このスペースをどうしようかと相談していたときに、テーマは『和』なのだから床の間とかいいんじゃない？という話になったんです。どこかに作りたいと思っていましたし、ちょうどいいじゃないか！となりました」とTKSさん。

折角、床の間を作るのであれば、リビング側にも壁を立て、独立した空間にし、雰囲気を出そうとなったそうです。

背面にはサンゲツのSG-5062、金箔を1枚1枚貼り合わせたクロスを使用しています。
パーテーションとして取り入れているのは、富山県にあるタニハタ社の組子（商業施設用組子らんま）。

正六角形をベースにした麻の葉文様が全面にデザインされている組子です。

「蹴込み床」のイメージで、床から150mm高く設定し、蹴込みと床板はリビングに使用したフローリングと同じモミの木（フォレストバンク社のフォレストキング）。壁面に近い床面に間接照明を仕込んでいます。

照明に照らされた金箔クロスに思わずうっとり…。

照明を点けていないときは、組子から金箔クロスに落ちる影に、また見とれてしまいます。

リビングに入るまでは微妙に見えない位置にあるため…

ゲストがリビングに入った瞬間、驚く姿が目に浮かびます。

マンションに、しかもリビングの入口に、遊び心で生まれた黄金の床の間。

季節の飾りを置いたり、掛け軸をかけたり…。アイディア次第で、いろいろ楽しめ、金屏風の様なインパクトのある背景があるので、さりげないものを置いても絵になりそうです。
わずか奥行き35cmの空間ですが、色々思いをめぐらすことのできる楽しいスペースが実現しています。