nipperさんの洗面室のウォールキャビネットについてのレポートです。
間接照明が仕込まれたキャビネット。このキャビネットもnipperさんの設計です。床から天井までの高さがあり、収納力たっぷり。とてもシンプルなデザインで見た目もすっきりしています。このシンプルさの実現のポイントは、小さな皮の取手にありました。
nipperさんが設計したウォールキャビネット。間接照明も組み込まれたシンプルで、美しいデザイン。
間接照明の上部のラインは、浴室入口の上枠と合わせてあります。
洗面台の対面に設置されていて、出し入れに便利。
キャビネットの奥行きは約30センチありますが、壁からの出幅は10センチほどに抑えられ、圧迫感がありません。
nipperさん手書きの設計図。
検討の初期では、キャビネット上部は、現在と変わらないフラップアップ式の扉。ただ間接照明を挟んで下の部分については、左右の開き扉を考えていたそう。しかし最終的には、間接照明のすぐ下の1段目まではフラップアップ、それ以下はフラップダウン式の扉を採用。開き扉よりも扉が小さく、開けた時に邪魔になりません。
間接照明部分もnipperさんが決定。手書きながら、細かく指定。照明には蛍光灯が使われています。
間接照明の表面は、ガラス。両脇をビス止めされています。
扉を開けたところ。段ごとに扉を分け、下の方をフラップダウン式にしたことで、子どもたちにも開けやすく、扉は簡易な棚にもなります。
取手は皮をビス止めしただけのシンプルなもの。
この小さな皮の取手を付けることで、扉の表面には何も無くスッキリ。扉と扉との横ラインの間に小さな皮の取手が顔をのぞかせる、ミニマルで美しいデザインを実現しています。マグネット式などの蝶番を付けるよりも開閉がスムーズで、プッシュプル式のいやな跳ね返りもありません。