cueさんの玄関収納についてのレポートです。
リノベーション時に大幅に収納を増やした玄関。集成材とシナ合板で造作しています。
L字に配置されたcueさんの玄関収納。
Beforeの玄関収納は、土間の部分に既製品が設置されていました。
5人家族のcueさん。将来的には足りなくなることが予想される大きさでした。
玄関・玄関ホール共に広かったのですが、広すぎてややもったいない印象。
元々の収納は撤去して、新たに収納を造作しています。造作収納の魅力は、イメージ通りのデザインを実現できる他、室内に余分な凹凸が出ず、空間がスッキリすること。またデッドスペースを生むことなく、空間を使い切る事ができることです。
また、一部を階段下の空間とつなげることで、大容量の収納スペースを確保しています。
写真上部の板から奥が階段下の収納スペース。約1mの奥行きがあり、cueさんは、かさばるスーツケースや普段は使用しないテーブルなどを収納しています。
上記が玄関収納の展開図。
高さを自由に調整できる可動棚がメインで、L字部分には固定棚とハンガーパイプを設置してクロゼットに。
玄関にクロゼットがあれば、家族やゲストの上着を掛けておくのに便利です。
通常、横向きに設置することが多いハンガーパイプですが、cueさんの場合は奥行きが500mmと服を掛けるにはやや足りません。そのため縦向きに取り付けています。
こだわったのは、「納まり」。
「インセット納まり」という枠を見せる納め方で施工しています。
簡単に図にすると上記のような形。
左の枠が見えているのが「インセット」。扉や引き出しは枠の中に納まっている状態。
そして、右の枠が見えていないのが「アウトセット」。枠よりも引き出しの面材(扉)を大きく作っているため、枠が隠れています。
建具は、木の性質として白く、木目のあまりはっきりしないシナ合板。
一度ホワイトのオイルステンを塗ってから拭き取る、という手間のかかる塗装を行い、はっきりしない木目を残しながらさらに明るい色合いに仕上げています。
枠は集成材。木目を活かし、ブラウンのオイルステン塗装で仕上げています。
建具の白で広がりを感じさせつつも、輪郭を際立たせたことで、空間が引き締まり、メリハリのある玄関の顔になっています。
- 分野:
- リフォーム リノベーション
- 住所:
- 宝塚市逆瀬川1-14-6
»地図を見る - 電話:
- 0797-72-3450
- URL:
- https://www.wills.co.jp/refor...