Aさんのキッチンのレポートです。
キッチンスペースのポイントはステンレスをメインにコーディネートしているところ。色数を極力減らし、シンプルにまとめられています。
リノベーション後のキッチンスペース
キッチンのBefore図面
壁付けタイプのキッチンで、サイドにカウンターがついていました。
キッチンのAfter図面
カウンターを撤去し、同じ位置に、より幅のあるキッチンを設置しています。
リノベーション前のキッチン
白い面材のコンパクトなキッチンが設置されていました。キッチン前面の壁は同じく白いキッチンパネル。
床はリビングダイニングと同じ明るい色の合板フローリングでした。
施工途中の様子
一旦キッチンを撤去。床も全て剥がしました。
キッチンはEIDAIのゲートスタイルキッチンS-1、レンジフードはArietta、食器洗い乾燥機はPanasonic製。そしてラックは奥様が「是非とも取り入れたかった」というツェツェ・アソシエのインディアンキッチン。
それら全てがステンレス製もしくは表面にステンレスをまとっています。
キッチンパネルだった壁面には、表面に緩やかな凹凸のある名古屋モザイク工業のややグレーがかったタイル(ひだS)に。フレーム構造のキッチンなので、キッチンの背面、足元まで全面にタイルを貼っています。タイルを半分ずらして貼る「馬乗り目地」仕上げです。
床は水・汚れに強いタイル(名古屋モザイク工業のロフト)に変更。色は黒に近いグレー。ややムラがあり、動きが感じられます。汚れやすい場所なので目地もグレーに。
キッチンの床タイルとリビングダイニングの無垢フローリングとの見切り材にもステンレスを使用しています。
見た目だけなく、機能性に配慮された作りになっています。
Aさんの住まいは、キッチン以外は無垢フローリングや木製のアンティーク家具など、暖かみのある素材が中心。
その中でキッチンスペースだけが、ステンレス製品で統一され、色数の少ない無機質な空間ですが、違和感なく、一つの空間に同居しています。
その2つの空間が、うまく同居できている訳は、どちらの空間も素材感のある部材、製品を使ったことにあります。