家族が過ごすLDKを重視した住まいづくりを目指したarakazさん。
そこで問題となったのは、実はトイレのパイプスペース。
arakazさんは、この問題を逆手に取り、玄関からリビングまでが一体となった間取りにリフォームしました。
問題があったようには思えないトイレですが…。
元のトイレは、その他の水回りから離れた、部屋のほぼ中央にありました。
玄関からリビングまでを広々とした1つの空間にしたいと思っていたarakazさんにとって、このトイレの位置は少し厄介でした。
トイレを移動し、その他の水回りと一緒に片側(図面下部)へ寄せることに。
そこで問題となったのが、パイプスペース(パイプシャフトとも)。
※トイレの左角にあるのがパイプスペースです。
マンションの共有部分であるパイプスペースは、移動させることができません。
どうするか悩んだ結果…
最終的なプランはこのようになりました。
トイレを移動し、パイプスペースはそのままに。
残ったパイプスペースには、バケツ型の手洗いを設置。(スカラベオ社のバケツタップ)
トイレから出てきたときに手を洗うのにも、外から帰ってきたときに手を洗うのにも便利です。
トイレの排水はパイプスペースへ流すため、配管に勾配をつける必要がありました。
そのため、トイレ前のスペースを25cm床上げし、トイレからスムーズに水が流れるようにしています。
「ただ床の高さを上げるだけじゃ面白くない」と思ったarakazさんは、モルタル仕上げを選択。
長方形に床を上げると動線の妨げになってしまう可能性があるため、一部を斜めにカットしています。
トイレの右側に出ている管が排水管。モルタル仕上げの床の中を通って、パイプスペースへつながっています。
このプランにするにあたって、心配だったのは高さ。
トイレの上部には梁が通っていたため、床を上げると十分な高さが取れない可能性がありました。
解体するまでわからない部分だったため、「そこは不安でしたね」とarakazさん。
扉の高さは1763mm。arakazさんがギリギリ頭を打たない高さです。
施工途中に現地を訪れ、問題がないことを確認してから最終的な仕上げを行いました。
間取り変更を伴うリフォームの際、移動できないパイプスペースや水回りを移動することによって生まれる段差は、ネックとして捉えられがちなポイント。
しかし、arakazさんは、デザイン性のあるバケツ型の手洗いと、モルタル仕上げでインテリアとして活用。
うまく空間に取り入れ、玄関からリビングまでが一体となった間取りを実現しました。
- 施工・購入:
- ウィル空間デザイン → イエナカプロのページ
- 分野:
- リフォーム リノベーション
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