玄関を開けると真正面に鎮座している、レトロな和箪笥。
実は、下駄箱として利用しています。
時代を感じさせる佇まいのこの和箪笥は、THさんの親戚の家から「発掘」したものだそうです。
「ちょうどリフォームを考えている時期で。リフォーム担当の方から『下駄箱探しておいてくださいね』と言われていたんです。天井までのシューズボックスは窓がある関係で設置できないので、何か別のものをと思っていたところ、たまたま親戚の家を整理することになって。古いものがたくさん残っている家だったのですが、その中でこの箪笥を見つけて『これ…いいんじゃない?』と」
しかし、見つけたときは「とにかくボロボロ」だったそうです。
「ずっと置いてあったものなので、ホコリがすごく積もっていました。主人がホコリを払って、雑巾で拭いて、蜜蝋で磨いて、ようやく現在の姿になったのですが、作業中、鼻をかんだら真っ黒でビックリしたくらい(笑)」
手入れを経て、木目が美しく、しっとりとした質感の箪笥へと生まれ変わりました。
「一部、角の部分の金具がなかったのですが、主人がそれらしいものを購入して付けなおしています」と奥様。
どのように靴を収納しているか見せてもらうと…。
靴用のラックを使ってスペースを有効活用。
「意外にたくさん入るんですよ」(奥様)
普段よく履く靴をここに入れて、あまり履かない靴や、季節が違うものなどは納戸に収納しているそうです。
一番下の高さがある引き出しには、重ねにくいヒールを箱に入れて収納。犬のお散歩グッズも入っていました。
下駄箱には見えないレトロな箪笥。
箪笥を下駄箱にするというアイディアも珍しいですが、自分たちで見つけ、手を入れたとなれば愛着もひとしお。
古材をはめ込んだ壁や、アンティーク加工を施した床材にもよく合っています。