アユアカさんのリビングには、ソファがありません。
なぜなら、アユアカさんの住まいづくりのテーマが、椅子やテーブルをいかに減らすかであり、また子どもたちが小さいうちは居場所を固定せずに過ごして欲しいという思いもあったからです。
構造用合板そのままに仕上げた壁面は、DIYでガチャ柱を取付けて、オープンな可動棚に。
おもちゃ類やオーディオ機器に混じって、TVやPCも置かれています。
PCデスクやTVボードも兼ねており、機能的です。また、PCスペースには椅子の代わりに踏み台が置かれており、こちらも用途を兼ねています。
「構造用合板の部分は、当初はクロスを貼ろうかな…と思っていました。ただ、なるべく子どもたちには本物に触れて生活して欲しいという思いがあって。織物調のビニルクロスとかありますけど、○○調って結局本物じゃないんですよね。それでクロスは貼らずに構造用合板そのままにしようと。一時は塗装しようかな、と思ってたんです。どのリフォーム雑誌を見てもセルフペイントが紹介されてたんですよね(苦笑)やってみる?なんて言ってたんですけど、途中で『特に塗りたいわけじゃないよね…』となって」(アユアカさん)
白と木を基調とした空間。室内はなるべくさっぱりめに、を意識したというアユアカさん。
「子どものおもちゃ類ってカラフルなものが多いので…。あと上の子がモノづくりが好きな子で。幼稚園の先生に聞くと子どもは2つのタイプに分かれるらしいんです。おもちゃで遊ぶ子どもと、おもちゃを作って遊ぶ子どもと…。うちの子どもは後者のタイプ。家にも子どもの作品がたくさん並ぶだろうなというのがあって。なるべくそれが映えるように、色を決めました」
確かに色々なところに、お子さんが作ったり、書いたりしたものが飾られています。
ソファがないのも特徴です。
「ソファを置くと居場所が限定されてしまうので…。子どもたちが子どものうちは、それぞれ好きな場所で自由に過ごしてもらいたかったんです」とアユアカさん。
「私は田舎育ちで、家すべてがリビングのような生活でした。仏間の大きな座卓の下、縁側、祖父祖母の部屋の万年床、納屋、納屋の屋根に干した布団の上…。それらは親が教えてくれたのではなく、猫があったかいところをよく知っているように、子どもの私が心地よいところを自然と見つけて、自然とそこで生活していたわけです。ソファがあると、もうそこ以外の『心地よい場所探し』が進まないような気がして、ソファは置いていません。ただ、先日下の子が体調不良でリビングにベッドを持ってきてみたら、これがなかなか楽しくて、もしかしたらソファーベッドを買うかもしれませんし、ビーズクッションのショールーム(yogibo)にて、ぴょんぴょん楽しそうに飛びつく娘2人の姿を見ると、これもいいなと思ったりもしています」
リフォームして完成!なのではなく、そこで生活しながら、自分たちの心地よい空間づくりを楽しむアユアカさん。これからも子どもの成長や好みの変化に合わせて、そのとき、そのときの一番心地よい空間へと、住まいを変化させ続けていくのだと感じました。
- 施工・購入:
- ウィル空間デザイン → イエナカプロのページ
- 分野:
- リフォーム リノベーション
- 住所:
- 宝塚市逆瀬川1-14-6
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- 0797-72-3450
- URL:
- https://www.wills.co.jp/refor...