nipperさんのスイッチに関してのレポートです。
なるべくスイッチは目立たないように、低い位置につけたり、ニッチの中に設置したり、隠れる場所にセットしたりと工夫をしているnipperさん。
しかしそんな中、目立つスイッチが1箇所だけあります。
ニッチの天井部分に付けられたスイッチ。なるべく見えないように配慮された造りです。
このスイッチは、下駄箱の右側にあります。その他のスイッチも同じようにニッチの中に収まっていたり、他の家具に隠れる位置に付けられていたりと、見えないように配慮されています。
唯一違うのが写真のやや右にあるスイッチ。
このように、スイッチ部分の周りが枠で囲まれています。ちょっとした小物を置いたり、携帯を置いたり…。
また別の日には、小さなグリーンを飾ったり。色々と楽しみが広がります。
「枠で囲った理由の一つは、裏側に柱が通っていて窪ませることができなかったこと。でも引っ込めるのとは逆に出してみても面白いんじゃないか、と思ったのが大きな理由ですね。すぐ下にあるガスコンセントは窪んでいて、このスイッチは出ていて…。そんな対比が面白いなと思って」(nipperさん)
(施工中の様子)
スペース的には3つ、スイッチが入りそうですが、実際に設置されているのは2つだけ。
「実は右側の空いているスペースにも、電気配線だけはしてあります。設計の段階では必要になるかもしれないなと思っていたので…。でも結局使いませんでしたね。ただ隣にある扉(写真中央、棚に見えるのが扉です)とのバランスを取って、長方形のままにしています。同じような比率の長方形を回転させて配置すると、空間にリズムが出る気がして」とnipperさん。
部屋全体から見れば、小さなスイッチ。しかし、今回の場合のように形を反復させるなど、スイッチ一つの置き方にも理由とこだわりを持たせれば、空間全体に影響する大きな存在となります。