石畳と芝が室内外を繋ぐ

ewanmickyさんの玄関のレポートです。

約21坪の敷地をいかに工夫して、空間を広く感じさせるかが、この住まいのテーマだったというewanmickyさん。

玄関にも、廊下との区切りを設けなかったり、石材と人工芝を使い、外部空間と繋げたり…と工夫が凝らされています。

扉はウォールナット材を利用。かなり重く、力を込めないと簡単には開きません。幅に合うサイズのものが無かったため、オーダーメイドで作ってもらったとのこと。

扉を開けると、そこにはまっすぐに約6m続く廊下が。
実は、ewanmickyさんの玄関にはいわゆる玄関土間、玄関ホールといったスペースがありません。

靴は扉の前で脱ぎ、扉を開けるとそこはもう室内。
玄関でもあり、廊下でもあるスペース。区切りを敢えてつけないことで、一つの空間として広く感じさせることができます。

写真左手に見える大型の収納の一部がシューズクロゼットになっており、脱いだ靴はここに収納します。

床は外のアプローチから繋がる石材（エジプト産）と同じものを使用。そしてその石畳の左右には、ewanmickyさんが「自ら見つけてきた」という人工芝を。これも外のアプローチからそのまま室内へと続いています。

つながりを出すため、扉の下にも敷き込まれています。

玄関の外側と内側で、同じ素材を使うことにより、広がりを感じるだけでなく、外と中が繋がった少し不思議な、面白い空間に。

また居室よりも一段低くなった廊下は、古い日本家屋の土間のようにも見えます。ewanmickyさんの玄関は、単に21坪の敷地を広く、有効に使うだけでなく、いくつもの効果を生む工夫が詰まった空間です。