長い廊下をうまく活用した事例のレポートです。
Kenさんの自宅の廊下はリビングまで真っ直ぐ、約8mの長さ。玄関土間に立つと、またその先、約4mの位置にあるスタンドライトが、ガラス戸を越しに見える、少し不思議な奥行きが感じられる空間。遠くに光るスタンドライトの明りが、来訪者を暖かく中へ招き入れてくれます。
リノベーション後の廊下
廊下のBefore図面
リノベーション前は約6mだった廊下。元々幅にゆとりがあり、芯々で1,340mmの幅がありました。
※一般的な廊下は約900mmです。
廊下のAfter図面とリビングドアの展開図
キッチンに窓を設置したかったため、廊下はその分さらに長くなり、約8mに。
リノベーション前の廊下
壁は板張り。濃い色でやや圧迫感を感じます。
施工途中の様子
おおよそ玄関から5mの位置から撮影。
廊下は長くなりましたが、正面リビングの扉は幅、天井高どちらも大きくなり、開放的に。
リノベーション後の様子
洗面室の扉やウォークインクロゼットの扉もホワイトで統一したため、圧迫感がなく、また中央のリビングの扉が引き立ちます。また途中にはラックを設置し、2台分の自転車置場があります。
ドアとキッチンの窓(左側)は同じ色。少し茶色の混じったこだわりのマットブラック。
ドアは、細めの枠に透明ガラスの組み合わせです。
「既製品では、こういう扉がなかなか見つからなくて」オーダーすることにしたそう。
木製の扉で、リノベーション担当者曰く「可能な限り枠を細くとオーダーしました」とのこと。
透明のガラスからはリビングの様子が伺えます。
自然と視線はフロアライトへ。
玄関からフロアライトまでは約12mの距離。遠くのものを見せることで、空間の広がりを感じさせています。
キッチンとの間にも透明ガラスの室内窓(FIX)があり、ここからはキッチンやダイニングの様子が見えます。
窓を挟んで反対側のキッチンからは廊下の飾り棚が見えます。
窓と飾り棚は同じ高さ(床から1000mm)に設置。
ガラス越しに廊下の飾り棚が目に入り、キッチンの空間にも広がりが感じられます。
この棚は、棚受けなどがなく、シンプルで、すっきりとした印象です。
棚板の設置方法は上記のような形で、新設した壁に挟み込んで固定しています。
板の幅は15cmと、出幅があまりないため、しなることもなくしっかりと固定されます。
奥様は、ガラス瓶などの小物をディスプレイ。
棚の下にはアンティークの額や燭台を置き、ギャラリーのような雰囲気に。
廊下、という空間はともすれば単調で、特に機能のない空間になってしまいがち。
加えてKenさんの自宅のように長さがあれば余計です。
しかし、それをKenさんと奥様は、リビングの扉やその先に置いたフロアライト、室内窓や飾り棚などのアイテムで、廊下にいくつもの機能を持たせ、うまく活用しています。
- 施工・購入:
- ウィル空間デザイン → イエナカプロのページ
- 分野:
- リフォーム リノベーション
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