「大理石モザイクタイル」と「カーペット」の異素材を組み合わせた廊下

「玄関ドアを開けたときに、自分だけの場所に帰ってきたと実感したい」そう思ったikukoさん。好きな色のひとつである黒を基調とした部屋作りをしました。

廊下の床に使ったのは大理石モザイクタイルとカット&ループパイルのカーペット。2種類の異なる素材を区切っているのは大きなアールを描くステンレスのラインです。他にはない、印象的な廊下に仕上がりました。

リフォーム前の間取りは、玄関を入って左右に洋室があるプラン。

玄関とLDKのグレー部分が大理石モザイクタイル。それ以外の部分がカーペットです。

廊下に浮かび上がるアール。
半径4.23mの大きな円の一部です。リビングも同様に大理石モザイクタイルとカーペットでデザインされており、リビング手前で一度壁面に着地したアールが再度リビング側へ伸びているのがわかります。

大理石モザイクタイルとカーペットの間にはステンレスの見切り材。ラインがくっきりしています。
カーペットはサンゲツ・サンジュエル（JW-2）。カット＆ループという、2種類のパイルが使われており、毛足の長さも5mmと7mmの2種類。合わせてラインにラメが入っている部分もあり、ストライプ模様になっているカーペットです。

大理石の表面は本磨きで鏡面仕上げ。カーペットはラメが入っている部分はキラキラとしていますが、その他の部分はマット。その対比も面白さがあります。

ワンポイントは、クリスタルガラスの装飾が美しいブラケットライト。
このブラケットライトがあることで、壁面も床のラインに合わせてアールを描いていることに気付きます。

床面に大理石とカーペットの異素材でアールをデザインした廊下。
プランナーは「廊下のデザインは、LDKの床面のラインとのバランスを考え、俯瞰して見た時の美しさにこだわった」と言います。

平面図でないと、全貌を見ることは叶いませんが、20パターンほど考えた中から選んだというデザインは、他では見ることができない印象的な廊下を作り出しています。