空間デザインの森田です。
今回は、クッションフロア(CF)とフロアタイルの違いについてです。
どちらも塩化ビニールでできた床仕上げ材。
主な違いはというと、厚み・耐久性・テクスチャー、そして価格です。
まず厚みでいうと、クッションフロアは1.8mm前後でクッション状になっているため、フカフカした柔らかい踏み心地。
フロアタイルは2.5mm前後の厚み硬く出来ており、しっかりした踏み心地です。
次に耐久性はというと、上記からもわかるようにフロアタイルの方が耐久性にもすぐれています。土足歩行の店舗の床仕上げ材にも採用されるほどです。
凹凸はありますが、そこまで強くなく、丸みを帯びています。触った感じも柔らかいです。
表面もクッションフロアよりも凹凸がしっかり出ていて、角ばった石の感じがよく出ています。
クッションフロアとフロアタイル、どちらも木材や石などのテクスチャーを印刷とエンボス加工で表現している種類がありますが、フロアタイルの方が、厚みと硬さがある分、より本物に近いテクスチャーを表現しています。(しかしながら、クッションフロアもずいぶんリアルなテクスチャーになってきています!)
綺麗に印刷されている感じがよくわかります。
同じくサイザルですが、ちょっと目の細かい感じでしょうか?
正面から見てもテクスチャーの違いがわかりますね。
ただ、クッションフロアのメリットは扱いやすさ。
クッションフロアはクロス(壁紙)のようにロール状になっており、フロアタイルはタイルのようにピース状になっています。
実際に張るときのことを考えてみると…。
クッションフロアは広げるだけですが、フロアタイルは一つひとつのピースをパズルのように並べて行く必要があります。
そのため、フロアタイルの方が張る手間がかかってしまうため、工賃はフロアタイルの方が高くなるというわけです。
商品代もクッションフロアの方が安価。
つまり、価格面ではクッションフロアに軍配が!
また、クッションフロアの方が継ぎ目が少ないため、水の侵入もしにくく、お掃除も楽ちんです。
どちらがいいかは、張る場所と、見た目や質感を取るか、実用性をとるか…で判断されるのが良いと思います。