ウィル空間デザインの森田です。
今回は、インダストリアルなインテリアや、男前なインテリアを目指す方に人気のコンジット管(電気配管)の施工方法を紹介します。
コンクリート専用ドリルで天井に穴を開け、アンカープラグを入れて、ビス打ち。
コンクリートに直接ビスを打つと抜けやすいため、アンカープラグを入れてからビスを打ちます。
アンカープラグ。今回使用したのは樹脂製のPCプラグです。
ちなみに、照明器具など重量のある物にはAYプラグを使用します。
天井から出ている電線にあわせて丸管露出ボックスを取り付けます。
ねじなし丸管露出ボックス DS65191K E19
これは電線や配管が一方向から出る1方出ですが、2方出、直角2方出、3方出、4方出といった種類もあります。
ねじなし電線管 DW819K E19
外径19.1~76.2mmまで7種類あり、中を通す電線の数に応じて管の太さを使い分けるよう決まりがあります。
コンジット管を必要な長さにカット。
コンジット管を曲げるための工具を使い、てこの原理で曲げていきます。
ハイヒッキー E19用
ハイヒッキーもコンジット管の太さに合わせて使い分けが必要。
手や膝を使い水平になるよう微調整。ここは工具を使わず人力で調整します。
水平が取れているため、床から浮いている部分がありません。
天井やコンジット管に印を付けて取り付け位置を確認。
躯体から出ている電線をコンジット管に通します。
電線を丸型露出ボックスにも通します。壁際には、ねじなしカップリングという部品を付けています。(見えづらいと思いますが、2本のネジが出っ張った部分です)
カップリングは、コンジット管と中型四角アウトレットボックス(上記写真の四角い箱)など他の部品との接続や、コンジット管同士の接続に使用することが多いですが、コンジット管と壁の隙間を塞ぐのにも使います。
壁をコンジット管で傷付けないように、コンジット管と壁の間には隙間を設けています。
隙間を開けたままだとホコリや虫が入り、また見た目も良くないため、カップリングで隙間を塞ぎます。
壁とコンジット管の隙間をカップリングで塞ぎました。
ねじなしカップリング
「ねじなし」というネーミングの通り、ネジを締めるとネジ頭が取れる仕組み。手前はネジを締めた後なので、ネジ頭が無くなっています。
手前のネジがコンジット管を圧迫し、固定しています。
コンジット管を天井、壁に固定するサドルエース。
これはサドルエースのサドル部分。左側はネジ式、右側は蝶番式です。
サドルエースのベース部分。左の蝶番部分にサドルを引っ掛け、右側をネジで止める仕組み。
蝶番でサドルを引っ掛けるので、手がふさがっていても落下しません。ネジ止めが1回で済むため、作業効率・時間短縮がはかれる部品です。
コンジット管を這わせては電線を通し・・
電線を接続していきます。
蓋のある部品には蓋をします。
天井に穴を開ける。
サドルエースでコンジット管を支える。
カップリングでコンジット管や部品を繋ぐ。
電線を通し、接続する。
これを繰り返し…
完成です!倉庫やガレージを連想させる男前の天井になりました。
なお、この現場で二日間かかりました。