ウィル空間デザインの森田です。
今回はキッチンカウンターの化粧板下地の交換についてご紹介します。
キッチンカウンターは湿気が多く、水がかかる場所なので化粧板がはがれる事があります。ほとんどの場合は化粧板の交換で済みますが、今回は化粧板の下地にまで水が染込んでいました。
キッチンからカウンターを見たところ。このカウンターはカラーボックスなどに使われているMDF(繊維状にした木材を成型した「繊維板」の一種)にメラミン化粧板を貼っていますが、下地のMDFにまで水が染込んでいました。
水や湿気で痛んだMDFがシンクの上にポロポロと落ちています。
まずは養生。作業で出るゴミからシンクを守るため、この作業を怠ることは出来ません。
ノミを使って痛んだ部分を削ります。
時にはカッターも使用。
キッチン側面のカウンター下面を削りました。
続いてキッチン正面のカウンター下面を処理。
MDFが痛んでいるのがわかります。
痛んだ部分を全て削り終え、削った部分に木の板を貼ります。
木には化粧仕上げの小口テープを貼っています。
カウンターの角には金具があるため、木を金具の角度にあわせてカット。
木を貼る前に、まわりを軽く掃除。
タッカーで留める予定でしたがタッカーがカウンター幅より大きく、打ち込むことが出来なかったため、木工用ボンドを試します。
木工用ボンドではしっかりと貼ることが出来ず、外れてしまったため、セメダインを試すことに。
セメダインを塗った木を正面カウンターに貼ります。木工用ボンドと違いセメダインではしっかり貼り付けることが出来ました。
カウンター側面にも木を貼ります。
もとのカウンターと新たに貼った木に、表面を整え、接着性をよくするためにプライマーを塗装。
プライマーが乾いたら両面テープを貼ります。
両面テープの上から化粧仕上げの小口テープを貼ります。
はみ出た小口テープは、専用のテープカッターで処理を。
テープカッター。3000円前後で売っています。
カウンター手前はカーブになっているため、小口テープがはみ出ていますが・・・
カーブにあわせてカッターで処理。
カーブや出っ張りにあわせて整えます。
触ると引っかかりを感じるため、やすりで面取り処理。
コーキング処理の前にゴミを全て片付けます。
コーキングの前にマスキングテープで養生。
コーキング剤をコーキングガンにセットし、打ち込む幅に合わせてノズルの先端を斜めにカット。
コーキングを打ちます。
ヘラ仕上げ。ヘラについたコーキングはこまめに取り除く!このひと手間がきれいに仕上げるコツです。
コーキングはマスキングテープの両端に薄く残るくらいが目安です。
テープを手ではがし丸めてポイッ!とやってしまうと、テープについているコーキングが手につき、コーキングがついた手で壁や工具を触ると掃除が大変です。そのため、マスキングテープを端材でくるくると巻き取り、端材と巻き取ったテープを一緒に処分します。
今まで痛んだMDFがシンクの上に落ちていましたが、小口テープやコーキングで保護しました。
キッチンカウンターの化粧板下地の交換が完了しました。