ウィル空間デザインの森田です。
今回は、サイディングの張替え工事についてご紹介します。
色が変わっているところは防蟻処理の跡です。
基礎と外壁の境目に水切りを取り付けます。
水切りとは、壁を伝って流れ落ちた水が壁の中に侵入しないよう、地面に流すための部材です。
上から流れてくる水はもちろん、横から水が掛かっても、この水切りのお陰で壁の内側に水が侵入しません。
防水テープで窓や玄関ドアなどの開口周りを閉じます。
防水シートを貼っていきます。
水が内部に侵入しないよう、下から順番に貼っていきます。
シート同士を重ねるのがポイントです。
貼り終わりました。
壁の周囲(上と左右)に、コの字型の固定金物を取り付けます。
このコの字型の金物でサイディングを挟んで固定します。
こういった凹凸のある場所も
金物を一部切ったり、曲げたりして、ぴたりと合うように細工します。
地面側にはスターターと呼ばれる金物を取り付けます(水切りの上の緑の金物がスターターです)。これにサイディングを引っ掛けて貼っていきます。
サイディングを下から順に貼っていきます。
サイディングの上端は釘を打って固定します。
サイディングは写真のように、上下のサイディングを噛み合わせながら貼っていきます。
サイディング1枚の長さは3030ミリ程度です。(メーカーや製品によって違います。)
壁の長さがそれ以上の場合はジョイント部分ができます。
ジョイント部分専用の部材があるので、それを挟み込みます。
ジョイント部分固定中
壁からの突起物は、その形状や位置に合わせてサイディングに穴を開けて通します。
窓も形に合わせてサイディングをカットします。
開口部との取り合いはシールを打つため10ミリほど隙間が空いています。
防水シートの上にサイディングを4方向の金物で固定する構造は変わりませんが、作業する職人さんによって手順は前後します。
貼り終わりました。
最後にジョイント部分専用部材のカバーを取り付けます。
※アサヒトステムスタンダードシリーズ、木調リブ付きの場合。このカバーがない商品の場合はシーリングで防水します。
完成です。その後、シール屋さんに引き継ぎ、開口部にシールを打ちます。