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イエナカプロ

全 1 話

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last update : 2014.11.22 施工

外部サッシの交換工事

ウィル空間デザインの森田です。

屋外に面する窓や扉を交換する工事についてご説明します。

基本的に、外部サッシ工事は戸建住宅のリフォームで行われます。
(マンションはサッシが共有部分にあたるため、マンションの全住人の4分の3以上の同意が必要で、個人で勝手に交換することはできません。稀に自主管理のマンションなどで、サッシ管理も区分所有者が行うと取り決めている場合もあります。)

サッシには木造用とビル用があり、木造戸建は木造用、鉄筋コンクリート造・鉄骨造の戸建はビル用を使います。構造はもちろん、価格も違います。

木造戸建ての外部サッシには、外付けと半外付けの2種類があり、窓交換を行うときは、既存の窓と同じ取り付け方のものを選択します。

外付けは、室内に柱を見せる真壁の場合に使用される場合の多いサッシです。主に古い木造の一戸建ての和室などに使用されています。
一方の半外付けサッシは、室内に柱が見えない大壁に使われています。現在の主流はこちらのサッシです。

具体的な手順をご紹介します。

昔ながらのやや低めのサッシが入っていました。

サッシを解体します。

解体時に外壁側の仕上げがボロボロになるため、外壁補修が必要になります。

解体後、取り付け部の補修を行ってからサッシ枠を取りつけます。
既存の開口寸法が新規サッシ寸法と異なる場合は、開口を拡大、または縮小します。

今回は開口を拡大しています。

サッシ建具をはめ込めば、サッシの交換は完了!

この後、外壁の補修を施します。

外壁の補修は、既存のものより小さいサッシに変更する場合には必ず発生します。
既存のものより大きいサッシに交換する場合にも、サッシ周りの補修は必要になるので、全く不要になることはありません。


また、外壁の仕上げが湿式工法か乾式工法かで補修の範囲が異なる場合があります。

湿式工法は、コンクリートや漆喰、モルタルなど,水を混ぜた材料が乾かないうちに施工するもの 、乾式工法はサイディング、ALCパネルなどを施工するものです。

乾式工法の場合は、傷がついたところが少しだったとしても、その傷がついた板を丸ごと取り替える必要がありますが、湿式工法は、傷ついた部分のみの補修が可能です。

ただし、既存外壁塗装色と新規塗装色のムラや、既存モルタル下地と新規モルタル下地の継ぎ目に凹凸が生じます。

既存外壁と補修した新規外壁の継ぎ目は、揺れによって継ぎ目にヒビが入るのを防ぐためシールを打ちます。その部分が凸凹となって現れます。

道路に面した外壁など目立つ壁面は、塗装と下地を全面やり変えたほうがきれいに仕上がります。(その分、費用がかかってしまいますが…。)

サッシの高さが高くなり、開口部が広くなりました。またサッシの色が白に変わったことで、明るくさわやかな印象になりました。

2014年 10月 1日

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