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床材

全 1 話

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last update : 2014.9.30 施工

カーペットからカーペットに張替える

ウィル空間デザインの森田です。

今回は、カーペットからカーペットへ張替える手順についてご紹介します。

例に上げたのはマンションの場合(コンクリート床へ直貼りの場合)です。

今回はカーペットの張替えですが、ポイントは「元々もカーペットだった」というところです。
これが「元々はフローリングだった」となると方法が異なります。

具体的な手順ですが、ますは既存のカーペットを剥がします。

カーペットの下には、釘が飛び出したような「グリッパー」と呼ばれる部材が、壁際にぐるりと取り付けられており、このグリッパーの内側にフェルトが敷かれています。

グリッパーにはカーペットを引掛けて固定する役割、フェルトにはグリッパーとの段差を解消し、また歩行性や保温性を良くする役割があります。

これらのグリッパー、フェルト、合わせて巾木を撤去します。

フェルトとグリッパーは再利用することもできます。(フェルトは埃やダニ、汚れや臭いがついていたり、歩行によってへたっていたりする場合が多いので、張り替えられる方が多いです。)

今回は全て交換です。

グリッパーを取り付けます。マンションはコンクリートスラブに直接ビスで固定します。

グリッパーのアップ。
よく見ると、この釘のようなものは、垂直にではなく、やや壁方向に倒れるようについています。

次に、ラテックス(天然ゴム)をグリッパーの内側(フェルトを敷く範囲)に撒いていきます。

これは、フェルトの滑り止めとして使用します。

ラテックスを撒いた上にフェルトを敷いていきます。
敷き終わったら…

その上にカーペットを広げます。簡単そうに見えますが、カーペットは大きく重たいため、結構大変な作業です。

ニーキッカーという道具を使って、グリッパーにカーペットを引っ掛けます。(黒いものがニーキッカーです。)

名前の通り、膝で蹴って、カーペットを壁際へ押し、下にあるグリッパーに引っ掛けていきます。
たるまないように、四方向に向かってしっかりと押し広げます。

端の余分なカーペットをカットします。

カットしたカーペットの端を、ローラーでグリッパーと壁の隙間に入れ込みます。
仕上げに新しい巾木を取り付けて完成です。

ただ、固いフローリング材とは違い、カーペットは柔軟に壁の凹凸に合わせて張ることができるため、巾木を取りつけないこともあります。
取り付ける場合、好みによりますが木巾木よりもビニール巾木が採用されることが多いです。

2014年 9月 21日

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