空間デザインの羽根渕です。
今回は、「吹き抜けを塞ぎたい…でも完全に塞ぐと暗くなり過ぎるから開閉できるようにしたい。」という依頼があり、施工した現場のご紹介です。
吹き抜けといえば、開放的な空間の代名詞。
天井から光が入ってきて明るい、上下階で会話ができるなど理想的なイメージがあります。
しかし、デメリットもあります。
・夏場は日差しが入りすぎて暑い。
・冬場はエアコンを入れても暖気が上へ逃げてしまい効きが悪い。
上記2つの対策として最初は電動のシャッターを付けるということでしたが、明らかな予算オーバー。
そこでロールスクリーンの登場です。
一般的にロールスクリーンはカーテンとして遮光や外からの視線を遮断する為に使われることが多いです。
しかし、今回は垂直に使うのでなく、水平方向にロールスクリーンを使っています。
布部分に穴を空け“ハトメ”と呼ばれる丸い金物を付けました。さらに吹き抜けの壁面にフックを付けてそこにハトメを引っ掛ける仕組みになっています。
どういうことかというと…
このように水平方向にロールスクリーンを使用しました。
生地が少したるむ分隙間はできますが、施工後の感想としては暖房の効きがよくなったとのこと。
これを再現する場合の注意点が3つありますのでお伝えします。
【1】自動巻きのものではなく、手動巻きのものを使う。
ロールスクリーンには大きく2つのタイプがあります。
●プルコード式
スクリーン下に、昇降させる紐がついているもの。下ろすときは紐を引きスクリーンを下げ、巻き上げるときには名前の通り1度コードを少し下に引き下げるとロックが外れ、スプリングの力で自然と巻き上がるもの。
●チェーン式
スクリーンの根元から釣り下がった、輪になったチェーンを回すことによって、スクリーンを昇降させるもの。
本来垂らして使うものなので、自動巻きタイプだと吊るす際に巻きのスイッチが入ってしまうことがあり、巻き取り時にうまくスプリングが利かないことがあります。
【2】巻き取るときは、必ずスクリーンを真下に垂らした状態で。
スクリーンが斜めの状態では、うまく巻き取りができず機器内で引っかかり、スクリーンのエッジが破れる可能性があります。
巻き取るときに注意が必要です。
【3】ロールスクリーンを発注の際に吹き抜けの間口よりも少し長いものを選ぶ。
吹き抜けの間口とロールスクリーンの長さ(すべて下してきたときの高さ)は同じだと伸ばし切った時にフックに引っ掛かりにくくなるほか、横に引っ張られる力が強くなるので機器への負担が大きくなります。
イメージとしては少したるむくらいがいいです。
ロールスクリーンにはこのような”ハトメ”をつけています。よくブルーシートなどについています。生地にカッターなどで穴をあけ、ハトメを中に通すだけ。簡単に施工できます。
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- ブランド:
- TOSO
- 品名:
- コルト
- 関連サイト:
- https://www.toso.co.jp