2年ほど前、中古住宅を購入し、リノベーションした ふくいりささん。
無垢のフローリングや木製の家具といった木の温かみを感じる空間の中で、無機質なステンレス製の業務用キッチンが目を引きます。
一般的なシステムキッチンとは違い、シンク台・作業台・コンロ台と3つに分かれたセクショナルキッチン(マルゼン製)。
引き出しも、ガスコンロもセットになっていない、究極にシンプルな業務用キッチンです。
そして吊戸棚もなく、キッチンツールはオープン棚に置いたり、吊るしたりと見せる収納を活用しています。
「システムキッチンが新居の雰囲気に合わないと思ったんです。業務用キッチンを使っている事例を見て、これなら雰囲気も合うし、費用も抑えられるしいいなと思いました」と、ふくいりささん。
ふくいりささんは、施主支給でさらにコストダウン。
3つ合わせて10万円ちょっとだったそうです。
「業務用なので使い勝手がよく、値段も高くないので気負わずに使えます。もし10年先にダメになっても、部分的に入れ替えができる点もメリットですね」
余分な機能がないからこそ、自分で使いやすいようにカスタムできるのもいいところ。
ふくいりささんは、木箱やかごなどをうまく使っています。
ふくいりささんが使いたかったという白いサブウェイタイルにも、このステンレス製キッチンがぴったり。
キッチンスペースの壁一面に貼ったタイルの目地はダークグレー。汚れが気にならないようにしました。
このキッチンにセットしたガスコンロは、リンナイの2口ガスコンロVamo.(バーモ)。
機能もデザインも潔いほどシンプルです。
家庭用としては火力が強いガステーブルで、カフェなどでよく使われているそうです。
業務用キッチンは、機能性を重視した究極にシンプルなアイテム。それを家庭で取り入れるとなると、野暮ったくなってしまう可能性も…。
しかし、ふくいりささんは業務用キッチンの背景にホワイトのサブウェイタイルを使い、同じくシンプルなガスコンロ、Vamo.(バーモ)、そしてアリエッタのレンジフードを合わせてうまくコーディネートしています。
「食材も道具も、あるものを使い切れないのはストレスですよね。使い切ってシンプルに暮らしたい」と話す ふくいりささん。
余分な機能は削り、自分たちが使うものだけに絞ったキッチンスペース。調理道具や調味料は手の届くところに置いてあり、とても使いやすそうです。
飾ったり隠したりするのではなく、機能性を考え、必要最低限のものに絞る。
ふくいりささんの生活に対する姿勢が、業務用キッチンとうまく合わさって、生活感を格好よく見せるキッチンスペースを実現しています。
- 施工・購入:
- ウィル空間デザイン → イエナカプロのページ
- 分野:
- リフォーム リノベーション
- 住所:
- 宝塚市逆瀬川1-14-6
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- 0797-72-3450
- URL:
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