都市部では四方を建物に囲まれた住宅も珍しくありません。
しかし、工夫次第で採光を確保したり、空間をより広く見せることができます。
今回は、床から天井までの大きな室内窓を玄関に取り付けた事例をご紹介します。
窓がなくやや暗い印象だった玄関が明るく、広がりを感じる空間になりました。取り付けた位置がポイントです。
神戸の都市部にある、こねこねこさん邸の敷地の形状は、いわゆる旗竿型。長い通路の奥に建物が立っていて、敷地の東と北には少し空間がありますが、南西はマンションと一戸建てに囲まれています。
南側にある玄関には窓がなく、リフォーム前はやや暗い印象でした。
リフォームにあたり、玄関に飛び出していたキッチンスペースの一部を解体し、玄関スペースを広く確保。
合わせてそこ室内窓を取り付けました。
キッチンスペースからの光が玄関にまで届くようになり、以前よりも明るく、広く感じます。
広さを感じる理由の一つは、室内窓の大きさ。
床から天井までの高さにしたことで、玄関とキッチンスペースの床・天井が一続きになっているように見え、奥行きを感じることができます。
もう一つは室内窓の位置。
室内窓の向こう側はキッチンと背面カウンターのちょうど間。勝手口までまっすぐ、遮るものがありません。
家の端から端まで、室内窓越しに見通せるような配置です。
また、勝手口の扉は大きなガラス入り。
北側の開けた空間から差し込む光が、窓のない玄関にまでしっかりと届きます。
キッチンスペース側からは玄関扉が。
誰が帰って来たのかすぐにわかって「おかえり!」と声を掛けることができますね。
ガラスは少し模様の入ったものをセレクト。
中がクリアに見えすぎるのはちょっと…という こねこねこさんのご希望でした。
3枚のうち中央の1枚だけを90度回転させて配置。模様が不自然に見えないように配慮しました。
クリスマスの時期には、この室内窓の前(椅子がある場所)にクリスマスツリーを飾ったのだとか。
少しくぼんだ位置で邪魔にならず、玄関からもリビングからも見ることができる良い場所です。
「ゆらいだガラス越しに見えるイルミネーションがとてもきれいでした」とこねこねこさん。
玄関から勝手口を見通すことができる こねこねこさんの玄関。
室内窓をつける位置や大きさ、光の入ってくる方向を考慮しプランニングすることで、周りを建物に囲まれている都市型住宅でも、明るくて広がりある空間を実現できました。
【工事費用(概算)】
壁の解体、窓枠を設置・塗装、ガラス設置で約20万円。
(クロスの補修費用などは含みません。)
- 分野:
- リフォーム リノベーション
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