学生時代は建築を学んでいたというアユアカさん。
今までの経験や考えをギュッと凝縮し、元美容院を住宅にコンバージョンしました。
玄関土間が広く、室内までは階段を上るアユアカさんの住まい。
靴はどこで脱いだら…と思っていたら、階段の上、フローリングとの間のスペースで靴を脱ぐルールとのこと。
「お客様には、ここで靴を脱いでもらうのですが、私はこっちで…」と、アユアカさんが移動したのはキッチンの横。
キッチンスペースもモルタル仕上げ。アユアカさんは、キッチンマットの手前で靴を脱ぐのだそうです。
「買物から帰ってきたらそのままここに来て、買ってきたものを冷蔵庫にしまえるのでとても楽です」とアユアカさん。
当然キッチンもリビングからは一段低くなっています。
昔の炊事場のようなイメージ。アユアカさんのおじいさんの家に着想を得たそうです。
「農家で古い家だったんです」
それをアユアカさんがより使いやすいようにアレンジしています。
キッチンを囲むように設置したカウンターもこだわりの一つ。
「なるべく椅子や机・テーブルを増やしたくなかったんです。日本の家には椅子とテーブルが多いと以前から思っていて。どれだけ減らすことができるかをテーマにしたんです。このカウンターはダイニングテーブルと勉強机を兼ねています」(アユアカさん)
皆で食事をするときは、手前の角の部分で。
子どもの勉強スペースはこちら。
「私自身、子どもの頃ストレスだったのは、背中に親の視線を感じることだったんです。なんだか監視されているような気がして…。だからこの家では、向かい合わせになるようにしました。あと手元が見えるのも落ち着かなくて嫌だったので、私がキッチンに立っているときには、子どもの手元が見えないよう、キッチンカウンターの高さを調整しました」とアユアカさん。
上のお子さんはまだ4歳なので本格的な勉強はまだですが、このスペースをお子さんも気に入って使っている様子が、並べられたお絵かきセットやアイロンビーズの作品からも感じられます。
カウンターは、IKEAのワークトップと脚を使って造作したもの。白と木が基調となった空間に鮮やかな赤が目立ちます。
「脚の部分は、白と赤で迷っていて…。赤を候補にしたのは、LDKの窓から見えるカフェの看板の支柱が赤なので。最終的には子どもが赤がいいと言ったので赤に決めました」
自身の幼いころの記憶や経験、住まいに対する考え方、そして周囲の景色までをも取り込んで完成したダイニングキッチン。いわゆる「よくある間取り」から脱却し、自分らしいレイアウトを追い求め、実現しています。
アユアカさん一家の「心地よさ」が詰まった空間は、「ランチ、お店に行くより落ち着くね」と友人たちにも好評だそうです。
- 施工・購入:
- ウィル空間デザイン → イエナカプロのページ
- 分野:
- リフォーム リノベーション
- 住所:
- 宝塚市逆瀬川1-14-6
»地図を見る - 電話:
- 0797-72-3450
- URL:
- https://www.wills.co.jp/refor...