数年前にトイレをリフォームした あきらさん。
イギリスの老舗ペイントブランド・ファローアンドボール(Farrow&Ball)の塗料を壁面に使用しました。
ポイントは「塗り分け」です。
右側の壁面はアクセントカラー。色名はPELT(暗い紫)。
天井を含めたそれ以外の部分はOLD WHITE(ややグレー系の白)に塗装しています。
塗り分けがポイントと言っても、このアクセントカラーとベースカラーの塗り分けがポイントではありません。
正面の壁面をよく見ると…
カウンターの上下で艶が変わっているのがわかるでしょうか?
ファローアンドボール(Farrow&Ball)の塗料には、「光沢があるもの」と「光沢がほぼないもの」があります。
あきらさんがリフォームした時期には、光沢がある「エステートエッグシェル(光沢レベル20%)」と光沢がほぼない「エステートエマルション(光沢レベル2%)」の2種類だったそうです。(現在は「モダンエマルション」という光沢レベル7%の商品もあります。)
エステートエッグシェルは、耐久性があり、汚れがつきにくく水拭きでのお手入れが可能という特徴が。
「ツヤのあるエステートエッグシェルは、エステートエマルションに比べると高価でした。なので、水がかかりそうな部分、汚れそうな部分はエステートエッグシェルで、それ以外の部分はエステートエマルションでと塗り分けてもらうことにしたんです」とあきらさん。
塗り分けのラインは、カウンターに合わせています。
手洗いが設置されている背面の壁も水はねの可能性があるので、エステートエッグシェルを使用。
合計4つの塗料を塗り分けることで、コストを抑え、お手入れもしやすい空間を実現しています。