マンションとは思えない縁側に囲まれた和室

TKSさんは、リフォームで2つの洋室を1室の和室に変更。
和のテイストたっぷりの空間が実現されています。

しかし白木の障子や薄いピンク色の半畳縁なし畳、珪藻土塗りの壁などの和の素材だけでなく、
間取りでもしっかり「和」の空間を実現しています。

玄関を入ると左右に部屋が振り分けられている、センターインのプラン。
玄関の右側にプライベートスペースがありました。

間取りで『和』を表現する、TKSさんの和室の一番のポイントは、4.5帖の畳スペースを2方から囲むように配置されたフローリングのスペース。
玄関からつながるこのスペースは、まるで庭をながめながら歩く一戸建ての縁側のようです。

この縁側は、TKSさん曰く、洗面室やバルコニーにアクセスするための「廊下」。ちょっと贅沢なスペースの取りかたです。
「寝るためだけの部屋なので、寝るスペースが確保できればよかった」とTKSさん。

廊下を独立させるのではなく、和室の中に取り込んでしまったところにも面白さが。
畳部分は4.5帖程度ですが、この廊下があることで和室にゆとりが生まれています。

中央の障子はFIXパネルで開きません。

この縁側（廊下）は玄関に向かって90度曲がる「回り縁」になっています。

このFIX障子パネルは、目隠しと採光の役割を果たしています。玄関の障子を開けても和室の中が見えず、和室の窓からの明りを、玄関まで取込みます。

畳や障子だけでも和の雰囲気は出ますが、TKSさんはそれに加えて、フローリングを回り縁のように配置。
玄関から回り縁を通って和室へ入る。間取り、動線でも和を表現しています。