搬入口と余ったタイルで予定外の玄関に

シンディーさんの玄関のレポートです。

「実は、当初の予定と全然違うんですよ」とシンディーさん。そこにはリノベーションならではの出来事があったからだそうです。

リノベーション後の玄関
（※一部は未完成です。）

Before図面（玄関）

玄関～廊下はクランク状に曲がっています。外から室内が見通せないつくりで、プライバシーを守りやすいプランですが、リノベーションにあたっては、長い資材を搬入しづらい構造でした。

After図面（玄関）

玄関・廊下は間取り変更しませんでしたが、キッチンが壁付けタイプから対面式になっています。玄関とキッチンの間に作られた小窓は、着工前に作成されたこの図面にはありません。

リノベーション前の玄関

収納は2箇所。入ってすぐのシューズボックスは、上下に分かれた二の字型でした。

施工途中の写真

元々キッチンがあった場所です。キッチンが移動したスペースと、先ほどの上下に分かれたシューズボックスの間を利用して、職人さんが資材搬入経路を確保しています。仕事をスムーズに進めるための職人さんの知恵です。

「後で戻します」と言われたそうですが、「これは面白い」と思ったシンディーさんは、一部を小窓として残すことに。

リノベーション後（玄関）

小窓には透明の泡入りガラスを設置し、小窓の右側はタイル貼りに。
タイルは表面にやや凹凸のある、くすんだ水色のもの。薄いグレーの目地との組み合わせが明るいながらも落ち着いた印象です。

「これも当初の予定ではありませんでした」とシンディーさん。

元々は貼りたいと思った赤色のタイルがあったそうですが、残念ながら在庫がなく、「アクセントクロスにしようかな･･･」と思っていたとのこと。そんな時に、リノベーション担当者が別の現場で余ったタイルを提案してくれたそう。

「実物を見て、合うなと思ったので採用を決めました。余り物だったので品物代はタダ。ラッキーでした（笑）一部足りなかったところは、木の端材をランダムにボーダー張りする予定です」とシンディーさん。

合わせて吊戸棚にダウンライトを設置。タイルを背景に、物を飾って楽しめるようにしています。

初めに考えていたものとは全然違うものになりましたが、それぞれのアイテムにエピソードがある、シンディーさんにとって思い入れ深い玄関となっています。